結婚相手に必要なのはお金！じゃなくて実は…　29歳独身女子たちが語る、リアルな結婚観とは

29歳の独身女性の中には、30歳を目前に「結婚」について焦りを感じる人も多いようです。そこで29歳の独身女性は実際にどのような結婚観を持っているのか、赤裸々に話していただきました。座談会に参加したのは、雑貨デザイナー・りささん、マーケティング会社勤務・さきさん、アパレル本社勤務・なおさん、動画制作会社勤務・けいこさんの4名。共感や驚きが飛び交った、29歳のリアルな結婚観をレポートします。

■「結婚をしたい」というよりも、「“この人”としたい」

――みなさんは、ずばり結婚したいと考えていますか？

けいこ　私は、この人なら結婚してもいいかなという人ができたらするだろうなと思います。したくないわけではないんだけど、何歳までに結婚したいということは特に考えていないので、そのときが来たらという感じ。

りさ　私は、今は結婚したくないですね。趣味でイラストを描いているのですが、結婚すると趣味にかける時間が減っちゃうじゃないですか。仕事もしたいし、今はまだ自分のやりたいことを優先したいです。

なお　私はしたいと思っているけど、けいこさんと一緒でそのときが来たらと考えているので、今は特に焦ってはいないですね。でも、出産のことを考えると35歳までにはしたいかな。もちろん40歳くらいで結婚したり子どもを産んだりしている人もいると思うけど、自分の身体に何が起こるか分からないし、出産は35歳を超えるとすごく負担がかかるイメージがあって。子どもは絶対にほしいので、35歳までには結婚して、子どもを産みたいです。

さき　私もしたいんですけど、良い人がいないですね。そもそも恋愛からかなり遠のいているので、結婚を考えられるような段階でもないというか……。理想は「結婚をしたい」というよりも「この人としたい」。だから、“この人”が見つからない限りは、一生しないのかも。周囲の友だちにも独身が多いし、まだまだ現実的じゃないなという感じもしますね。

りさ　たぶん周りの人の半分くらいが結婚したら、焦るんだろうね。

なお　私の周りでも、地方から上京してきている友だちは、仕事に遊びに忙しくて、あんまり結婚していないかも。地元の友だちはもうとっくに結婚して、小学生の子どもがいる人もたくさんいますけど、それを聞いて焦ったりはしないかも。

■「ありがとう」「ごめんなさい」が言えない人とは結婚できないと確信した

――ちなみに、みなさん彼氏はいますか？ いる人は、その人との結婚は考えられる？

りさ　私はいます。私自身が今は結婚したいと思っていないので結婚は考えていないけど、35歳まで付き合っていたらするかもしれないですね〜。
でもその前に、相性を見極めるためにも、一緒に住んでみないことには結婚に踏み切れないかな。共働きは絶対条件なので、家事の分担ができて、思いやりが欲しい。あと、親とも仲良くしてもらいたい！

けいこ　思いやり、大事！　実は、私は先日彼氏と別れたばかり。先のことを見据えて、この人とは結婚できないって思ったんです。

ーーえ、なんでですか?!

けいこ　元彼とはずっと同棲してたんですけど、彼は「ありがとう」や「ごめんなさい」が言えない人。思いやりって生活する上ですごく大事だし、自分で気づかないとどうしようもできないことなので、こちらがどんなに言っても変わらないんですよ！ 3年付き合っていて、最後の1年はどう変わるか見てたけど、結局すごく考えた上で別れました。

さき　よく決断しましたね！

りさ　でも、1年も待ったなんて懐が広い。

ーー29歳というタイミングで別れることに、不安や後悔はないんですか？

けいこ　今のタイミングで別れようと思ったことには後悔はないけど…この先、一から、結婚したいと思える人に出会えるのかな？ っていう不安は正直ありますね。

なお　私は今、同棲している彼氏がいます。でも、お互いに結婚をそんなに焦ってないから、すぐにしようっていうのはないですね。

りさ　じゃあ、もし今プロポーズされたら？

なお　それはもちろんします!!

りさ　じゃあ、ホントにタイミングだけなんですね。

なお　でもまだ付き合って2年しか経っていないので、あと1年くらいはお互いを見る時間があってもいいのかなって。付き合ったばかりの1年は別れる別れないっていうくらいの大ゲンカがあったんですよ。それが結構トラウマで。この先もこういう喧嘩とか、言い合いがあるのかなぁ…とか考えるとちょっと不安。
離婚はできればしたくないし。あと、私の場合は彼氏がイタリア人なので、国際結婚っていうところでも難しくて慎重になってるのかも。結婚しようって言われたら嬉しいけど、いろいろなことを考えると、もっと計画しながら結婚に近づいていってもいいのかなと思いますね。
でも、イタリア人は愛情表現が豊かで、彼のご両親がラブラブなところを見ると結婚以降も変わらないみたいで、それは期待してる！

さき　しっかりしてるなぁ。私はもう10年彼氏がいないから……。でも25歳のときに片想いだったけど大好きな人がいたから、そのときは漠然と結婚したかったですね〜。ただ、昔は相手の顔や性格だけで「この人と結婚したい」って言ってたけど、今は職業とか経済面とかを気にしてる自分がいる。「良い人だけど、この人とは結婚できない」って、勝手に上から目線でジャッジしちゃうんです。前の方が純粋な気持ちで結婚できていたのかもしれないな、と思いますね。

なお　それって好きになったら関係なくなるんじゃない？

さき　でも、だからこそ好きになりそうな前に「この人のことを好きになっていいの？」って考えるんですよ。そんなに理想が高いつもりはないんだけど、減点方式で「この人は嫌だ」って採点しちゃうことが多いかな。仕草とか食べ方とか、歯並びが悪いとか、店員への態度とかを見ちゃいますね。
なので、新しく出会うっていうのも結構気が重かったりもして。

なお　うん、出会いを求めるハングリー精神は大事！　

けいこ　私もがんばってコンパ行こうかな。

りさ　でもこの歳でコンパって、あんまり良い人いなくないですか？

けいこ　結婚してる人が来るかもしれないリスクがあるよね。

さき　指輪は絶対に見ますよね！ まず左指。

りさ　大事だよね。指輪外してくる人もいるから、日焼けの跡とかも見ますね。

■相手の職業や収入が気になるようになってきた

――30歳を目前に控えて、周りから「結婚しないのか」というプレッシャーはありますか？

りさ　27歳くらいのとき、親と祖母にすごく言われましたね。でもしないって言ってるし、妹が結婚してもうすぐ子どもが生まれるので、最近は言われなくなりました。

なお　私は祖母に早くひ孫が見たいって言われます。親は直接的に言わないけど、親同士の友だちとの間ではどうしても孫の話になるっていうのを聞いて、ちょっとかわいそうだなって思いましたね。

さき　私はたまに父から「彼氏はできたか？」って聞かれることはあるけど、孫が見たいっていう感じはないかも。

けいこ　私もまったくないです。実は私、9人兄弟の7番目なんだけど…

全員　へーー！

けいこ　そう。上の兄弟はみんな結婚したりしていて、親にとっては孫ももう16人くらいいるので（笑）。

――結婚相手に対して、昔より厳しくなっているなと思う判断基準はありますか？

りさ　やっぱり、職業とか収入とか。あとはお金の管理がきちんとできているか。ケチケチしてる人は嫌だけど、羽振りがいいのと無駄遣いするのは違うから。

けいこ　わかる！ ケチケチしてる人は一緒にいて面白くないよね。好きになったら関係ないかもしれないけど、やっぱり結婚となると…。私の理想はお金を持ってる人。お金はあるに越したことないし、ケンカしてても「バッグ買ってきたよ」って言われたら許しちゃうかも（笑）。すごくお金を持っている人で、家にお金を入れてくれれば外で遊んでても全然大丈夫です。

さき　私もお金がある人は好き。でもお金があるから好きというよりは、お金がある人は行動や発言に余裕があるから、それに惹かれるんだよね。

りさ　分かる〜！ お金って心の余裕の表れだよね。

けいこ　でもお金がなくても頑張ってくれる人ならいい。結局、行きつくところは思いやりですよ。

全員　それは絶対にそう！

なお　まずはお互いに思いやりがあって、その上で、例えば車がなくても全然いいし、あってもいいしっていう。

りさ　大した理由もなく仕事をしてないって言われたらどうかと思うけど、せめて普通にご飯に行けるくらい、ほどよくあればいいですよね。

■結婚して年月を重ねても、愛情表現はほしい

――最後に、理想の結婚生活を聞かせてください。

なお　やっぱり思いやりがあって、何かしたらお互いに「ありがとう」って言い合えるような関係がずっと続いたらいいですね。

けいこ　私は、セックスレスは嫌!! そのためには、女であることと男であることを崩さないようにしたい。

りさ　たしかに。私ももしそこが合わなかったら、付き合うまでもいかないかも。

さき　愛情表現という意味では、外国の方はすごくアピールしてくれそうですよね。

なお　イタリア人のいまの彼は、毎日20回くらいは「キレイだね」とか「愛してる」とかって言ってくれますよ。

けいこ　それ、すごくいいな〜！　私の親友の旦那さんも韓国人なんだけど、すごく優しいんですよ。逆に日本人は男らしくないって言われますよね。

さき　私はずっと友達同士みたいに仲の良い夫婦に憧れるかも。今まで、最長で2カ月しか付き合ったことがないから、実は倦怠期とかセックスレスとかを経験したことがなくて。そうなったことがないから分からないけど、ずっと仲が良い夫婦はうらやましいなって思いますね。

――本日はありがとうございました！

（文・三ツ井春菜、写真・栗原洋平、イラスト・HARUNA INUYAMA、企画編集協力・FIREBUG）