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「愛のパワーが僕を強くしてくれた」りゅうちぇるが表現を続ける理由

誰よりも強く、「幸せになる覚悟」を決めている人。

これがSNSやバラエティー、そして最近では音楽など、「自分の色」をキーワードに多方面で表現しているりゅうちぇるさんと1時間お話した印象でした。

自分らしさを信じて表現すること、目の前の人を信じて自分が思っていることを伝えること、パートナーや大切な人を信じること。

信じることは、自分が傷つくかもしれない、誰かに否定されるかもしれない恐怖や不安を乗り越えなければなりません。

それでもりゅうちぇるさんが「自分らしさ」を発信し続ける理由。それは「自分が」幸せになることのその先を見つめているから──。

「幸せになる覚悟」を決めているりゅうちぇるさんの、強さの原点をうかがいました。

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▼プロフィール
りゅうちぇる

1995年9月生まれ。2015年に読者モデルからタレント活動をスタート。2016年にオクヒラテツコ(ぺこ)さんと結婚、2018年7月に長男誕生。2018年2月からは「自分の色を取り戻そう」をテーマに「RYUCHELL」としてアーティスト活動をスタート。初のアルバム『SUPER CANDY BOY』が4月10日に発売。
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初めてラブソングを歌えた理由

|RYUCHELL初のラブソング「You are my Love」のミュージックビデオ

── 『SUPER CANDY BOY』がまもなく発売になりますね。

アルバムのタイトルは、「男の子らしさ」とか「女の子らしさ」とか気にせずに、自分で自分の新しいジャンルをつくっていいんだよって思いを込めて考えた名前です。性別や年齢で人を決めつけるのではなく、みんなが自分の幸せを追求できるさまざまな生き方があっていい。その思いを歌で伝えたくて。

── 今回は初めて歌ったラブソングも収録されていると聞きました。

今までは僕の音楽を聞いた人が自分の色を取り戻すきっかけになればいいなと思って歌っていたのですが、それでもやっぱり、自分の色を取り戻してもその色に自信がなくなったり、人と比べてしまったりする瞬間ってあるじゃないですか。もちろん「多様性っていいよね」「自分らしくありたいよね」って発信してきた僕自身も、自分らしさを見失いそうになる瞬間があります。

それでも自分は自分、あの人はあの人でいいよね、って思えるのは、ぺこりんが僕を愛してくれているから。そのままの自分を愛してくれる人がいて、僕も愛せる。そんな関係を築けていることが自分の自信につながったし、ようやく自分の居場所をつくれた感覚があったんです。そう気づけた今、僕が僕自身の色を身にまとうことを応援してくれている、大切な人の歌も歌いたいなと思って。だから今回ようやくラブソングを歌うことができました。

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表現することよりも表現しないことのほうが怖い

── アルバムづくりにおいて意識していらしたことはありますか?

表現の方法として音楽を選んだ理由は、今みなさんに見ていただいているハッピーさのバックグラウンドをお伝えしたいと思ったからなんです。過去にこういうことがあって、こんな思いをしたから、自分の色を大切にできるようになったんだ、って。そういうメッセージを込めているからこそ、歌詞においてもアルバムづくりの過程においても、「自分はこうしたい」と言わないのは逃げだと僕は思っていて。「自分の色を取り戻そう」と言っている僕が自分色の表現を妥協することは、応援してくださっているみなさんに対する裏切りなんですよね。

もちろん、初めて知ってくださる方にも世に出た作品がイコールRYUCHELLとして判断される。もしも僕が人の目を気にしすぎて作品を出すときに「こういうことはやめておこう」と言ってしまったら、そうやって自分らしさに対して妥協した作品がRYUCHELLそのものになってしまうんです。誰かの声に耳を傾けて自分色を貫かなかった僕の弱さがそうさせてしまった結果なのに、僕の中にもずっとモヤモヤが残るんだろうなと思って。

せっかく100%の自分色をぎゅっと凝縮できることに魅力を感じて歌にチャレンジしているので、この作品に関して僕が責任を持って「これはダサいからやりたくないです」と言える人じゃないといけない。頭の中に思い描いている歌やメイク、ミュージックビデオのイメージを「こういうものがいい」と伝えるのはすっごく難しいし、もどかしい。「なんで伝わらないんだろう」と心が折れそうになることもある。気合が必要です。

でも伝え続けたらわかってくれるって、僕は信じていて。むしろそういう信頼関係を築けるのは、自分が思っていることを言えるかどうかにかかっている。だから僕は伝え続けようと思っています。

── 歌詞にもアルバムづくりにおいても「自分はこう思う」と表現することに対して、恐ろしさを感じることはないのでしょうか?

うーん……今は表現しないことのほうが、表現することよりも怖いなって思っています。中学生のときに僕は自分らしさをずっと隠していたんです。声を低くしながら話したり、本当は好きなもののことを嫌いと言ったり。だって、いじめられるから。本当は好きだと思っている先生や友だちのことを周りに合わせて文句を言ったこともあったし、孤独になりたくなかったらいじめたくなくてもいじめないといけないんだと思い込んでいたこともありましたね。

そうやって嘘の自分で生きていると、そのままの自分を好きになってくれる友だちなんてできなかった。結局心は孤独のままで、いじめられないようにしていたはずなのにいじめられて。もうどうすればいいのかわからなかったんですよ。

その後SNSをきっかけに自分らしさを表現するようになって、原宿で働くようになって、運命の人であるぺこりんと出会えて、自分の居場所ができた。そう考えると、自分を表現せずにいたあのあまりにも苦しい時期にもう戻りたくない気持ちがすごく大きいんです。

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二人が二人で幸せになる覚悟を決めた

── パートナーであるぺこさんと喧嘩されることも少なくないとのことですが、喧嘩も相手のことを信じているからこそできるのではないかなと思います。

ぺこりんと僕は前提として、おじいちゃんおばあちゃんになるまでずっと一緒にいたいと思っています。だから二人が幸せでいるために、「些細なことでもちゃんと話し合おうね」って決めていて。「これくらいいいや」って思って我慢したら、ずっと心に引っかかったままじゃないですか。しかも何かあったときにそのわだかまりが爆発して「あのときも嫌だったんだけれど」と言われても、本当に伝えたいことが相手に伝わりにくくなってしまう。だからお互いに一緒にいるための覚悟として、小さなことでも伝えあおうと二人で決めたんです。

自分がこの人に対して言いたいことがある、けれどそこまで信頼関係を築けているかどうかわからない、これで嫌われるんだったら我慢しちゃおう。それって自分に対する守りでしかないです。伝えたところで嫌われるくらいの関係なら、思っていることをはっきり伝えて「この程度の関係なんだな」ってスパンと別れて、違う人を探したほうがいいと思う。

我慢って幸せを遠ざけてしまうと思うんです。「今言わなくてもいっか」「今この選択をしなくてもいいや」って妥協を重ねることって、自分が不幸になる選択をしているんですよね。自分を伝えることって怖いことかもしれないけれど、自分を伝えるほうが幸せになれる。それは僕の経験から自信を持って言えます。自分のことをどう思われるかを一時的に恐れるよりも、長い目で見たときの自分の幸せを優先したほうがいいです。

── 「自分が幸せになる」ことから逃げてしまう場面って、意外と少なくないかもしれません。

僕がこう思えるようになったのも、「二人で幸せになりたい」と思えたからです。「幸せになりたい」と思わないんだったら妥協しても我慢してもいいけれど、僕たちは幸せになりたいから自分を伝えることに関して我慢をしないことにしました。

結婚式も「普通こんなことしないよね」って言われるような珍しいことをたくさんしたのですが、準備の段階でたくさん話し合ったから全く後悔のない式になったんです。この結婚式があったから僕たちには明るい未来しか待っていないって思えた。二人が幸せになっていくためのスタート地点としても、これから二人で大人として責任と覚悟を持って進んでいく決意表明の場にもなって、本当に良かったなと思っています。

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── りゅうちぇるさんにはすごく「幸せになること」への覚悟の強さを感じるのですが、どうしてそこまで強くなれるのでしょうか。

そもそも「強い」って人それぞれじゃないですか。「こだわりが強い」ことも他の人から見ればわがままになる。みんな育った環境が違うから捉え方もさまざまで、それでいい。そして「強い」と言っていただいた僕も、例えば欠点がたくさんあります。本気で協調性がね、ゼロなんですよ。本当に小さいときからずっとなくて。そこに重きを置く人は僕のことを強いと思わない、逃げていると思うだろうから、「どう見られるか」を考えてしまうと本当に人によって捉え方はさまざまなんですよね。

だから、自分が何を大切にするか、どういう自分でいたいのか。それを明確にすることで「ここだけはゆずれない」「ここは強い自分でありたい」って見えてくると思うんですよ。僕だったら、アーティストとしては曲を聴いてくれたみなさんが「明日から自分らしく生きていこう」と思えるきっかけや「自分らしさを表現できるかもしれない」って信じられる居場所になりたい。そしてプライベートではぺこりんとリンクのことをしっかり守ってあげられるパパでありたい。その二つを両立するためなら弱くなっちゃいけないと思うし、できれば強くなりたい。

正直……僕だって、いろいろな声を耳にして「もう無理」って思うこともありますよ。「今日はもう前向きになれない、すごくブルーだからお風呂でキャンドルを焚こう」って決めて湯船にじっくりつかって、それでもブルーなままになりそうなときもある。その自分の弱さを強さに変えてくれるのが、家族なんですよね。ぺこりんとリンクがきゃっきゃと遊んでいる様子を見たら、“この子たちの笑顔を何があっても守っていきたい”と思うから。自分のために頑張ることは限界があるけれど、自分にとって大切な家族と一緒に幸せになるためなら限界を超えられるんだなって今実感しています。愛のパワーは今の僕にとってすごく重要なエネルギー源ですね。

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「自分が幸せになる」から広がる未来

── りゅうちぇるさんはきっと最初は「自分が」幸せになるために動いていたのが、今は「自分と家族が」そして「自分とファンが」幸せになれる方向を目指しているように感じました。

RYUCHELLの歌が好きだなって思ってくれることはものすごく嬉しいのですが、「りゅうちぇるみたいになりたいから、りゅうちぇるのファッションを真似してみよう」は違うと思っていて。「りゅうちぇるくんとぺこちゃんみたいなカップルになりたい」って言われるけれど、僕たちは誰の真似もしていないんです。自分たちの性格をお互い見つめあって知っているからこの二人のスタイルになって、二人の時間を過ごすことになって、お互い絆を深めあって、誰にもまねできない二人がようやく完成するんですよ。それはカップルじゃなくても一人ずつもそうじゃないですか。

だから誰かになりたいと思うんだったら真似から入るのもありだと思うんですけど、その先に「自分の生き方を見つける」ことが大切。自分らしさを見つけて、自分らしさを愛して、自分らしさを愛してくれる人を愛せるようになる。これって誰かの真似をしたままできることではないですよね。

── りゅうちぇるさんが思い描いている未来を教えてください。

僕は学生時代ずっと、なんでこんなふうな自分で生まれてきたんだろうって思っていました。なんで人より声が高いんだろう、なんで自分ってメイクが好きなんだろう、なんでバカにされる自分で生まれてきちゃったんだろう、って。でも今こうして自分の道を生きている中で応援してくれて、誰かが明日自分らしく生きられるようなきっかけになっているコメントを見ていたら、「僕って生きている意味があったんだな」って思えたんです。

信じて続けていたら、自分らしさを表現することが当たり前になっていく。文化になっていく。今では諦めないでよかった、逃げないでよかったって思えるから、僕みたいに今は自分を好きじゃなくても将来好きになれるきっかけになれるようなメッセージを届けていきたいです。

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(取材・文:菊池百合子 / 写真:土田凌 / 企画編集:ウエディングパーク


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