夫婦・パートナー
2018.03.12
「6年間スキンシップなし」。ある漫画に見る、ひとつの夫婦のカタチ
「ふれず、抱かず、口づけせず、君を愛す。君との空気を愛している。」
これは、1000万PVを記録してネットやテレビで話題になり、ブログから書籍化された『スキンシップゼロ夫婦(ワニブックス)』冒頭の一節です。出会ってから6年間、一度もスキンシップをしたことがないカップル(現在は夫婦)の実話に基づいて描かれたこのブログ漫画。
カップルだったら、夫婦だったら、スキンシップは当たり前…なのでしょうか。多くの人が無意識のうちに常識にとらわれていたかもしれない、カップルにとってのスキンシップについて、この漫画を通して一緒に考えてみませんか。
「はじめに」(書籍『スキンシップゼロ夫婦』より)
女性がパートナーから愛情を感じる理由に「日常的なスキンシップ」がある。
ウエディングパークが会員向けに実施した「愛情表現に関する実態調査」では、8割以上の女性が「パートナーからの愛情表現を感じている」と回答し、女性が求めている愛情表現の1つとして、「日常的なスキンシップ」という声が多く寄せられました。
<パートナーからされて嬉しい愛情表現は?>
・さりげなく、手を繋いでくれる(20代後半)
・疲れているときに、何も言わずにマッサージなどしてくれる(20代後半)
・特に理由もなくハグやキスがあったほうが嬉しい(20代後半)
(ウエディングパーク「愛情表現に関する実態調査」より)
この調査のように「パートナーがいれば、スキンシップは必然的にあるもの」。そう考えている人がほとんどかもしれません。では、もし、自分から大好きな人とのスキンシップを試みて、拒絶されたら?それが1度ではなく、毎日だったら?そこには愛情はない、ということになるのでしょうか。
『スキンシップゼロ夫婦』の著者まゆさんは、パートナー(みーさん)とのデートの際に、思い切って手をつないでみようと試みますが、「はずかしい」と、振りほどかれてしまいます。
「手をつないだら」(書籍『スキンシップゼロ夫婦』より)
スキンシップがないまま、「わたしたち夫婦になりました。」
デートで勇気を出し、みーさんの手を掴んだまゆさん。出会ってから6年間で触れ合ったのは、これが最初で最後だったそう。それでも、みーさんのことが大好きだったまゆさん。2人はまゆさんからの逆プロポーズで、晴れて夫婦になります!
「プロポーズ」(書籍『スキンシップゼロ夫婦』より)
スキンシップをしないまま夫婦になった二人が、ひとつ屋根の下で暮らす日々。起きてから寝るまでいつも一緒の空間で全く問題が起こらない訳はなく、数々の危機が訪れます。みーさんと一緒の寝室で寝ようと試みるまゆさんですが、またしても拒絶…。
「一緒に寝よう」(書籍『スキンシップゼロ夫婦』より)
東京ガス都市生活研究所の調査(東京ガス都市生活研究所「今後の寝室空間予測 -夫婦別室就寝について-」)によると、夫婦で寝室を別々にしているカップルは20代で6.7%、30代で14%。そして、年齢が上がるにつれて、その割合は増加する傾向に。
この調査にもある通り、夫婦別室で寝ている夫婦も少なからずいるのが事実。しかし、本書籍で着目したいのは、相互で考え方の違いが生じている点です。まゆさんは一緒に寝たい、そしてみーさんは一緒に寝たくない(スキンシップをしたくない)。
この後、まゆさんとみーさんは、子供が欲しいかどうかについて、きちんと向き合って話し合います。そこから少しづつ、夫婦の関係に変化が。
「からだのつながり=こころのつながり」?を考えさせられた
女性は、大好きな人から求められ、からだのつながりを通して、こころのつながりを感じる人が多いと聞いたことがあります。『スキンシップゼロ夫婦』のなかで、まゆさんは、この夫婦の距離感にとても悩み、何度も涙した様子が描かれています。けれど少しずつ距離が近づく場面も。
毎日、自然とスキンシップがある夫婦もいれば、ある日ふとしたことがきかっけで、スキンシップをしなくなった夫婦もいる。
片方がスキンシップ好きで、片方はキライな夫婦もいる。
夫婦の数だけ、夫婦のあり方やカタチがある。
たとえ、受け入れがたい違いがあったとしても、愛があれば、それに折り合いをつけて歩んでいくのが夫婦なのかもしれません。
あなたとパートナーにとって、スキンシップは必要ですか?
○書籍『スキンシップゼロ夫婦』
著:まゆ
定価:1,080円(本体1,000円+税)
発行:ワニブックス
「出会って6年。夫と一度もSEXしたことがありません」
1000万PV突破!!!
話題騒然のブログが大幅に描き下ろしを加え、ついに書籍化!
奥手すぎて、手すらつないでくれない夫・みーさんとの
シャイすぎる夫婦生活を赤裸々に綴る。
部屋が別々の新婚旅行。
一緒に寝ることを拒否された夜。
他の女性への妬み、ひがみ、みじめな気持ち。
義母からの不妊症疑惑。
性欲をただただがまんする日々。
パート先での子なしハラスメント。
悩みながらも自分たちなりの幸せを模索する、実録エッセイ漫画。