夫婦・パートナー
2017.11.27
年末年始こそチャンス!シアワセ夫婦がしている ”共同作業”とは
既婚者の人も、絶賛恋愛中の人も、これからパートナーを探そうとしている人も、「パートナーと幸せな毎日を送ること」は誰しも気になるトピック。今回は、行政書士で『一生幸せなふたりでいるための10のワーク マリッジノート®※1』の著者である湯原玲奈さんに、年末年始に欠かせない「シアワセ夫婦の秘訣」について話をお伺いしました!
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徐々に寒さが感じられるようになり、街のクリスマスデコレーションや年賀状、大掃除のCMが流れるようになると「うわ、もう一年が終わっちゃう!早い!」と気持ちが焦るのは、毎日が矢のように過ぎていく忙しい現代人に共通する思いでしょう。そういえば今年の年明けに決めたことが続かなかったな、とか、今年こそやろうと思っていたのにできなかったな…など、今年もなんだかやり残したことがあるように感じたりするのは、何もあなただけではありません。
忙しく過ぎていく毎日の中で、最も後回しにされることは何でしょうか?それは「自分との約束」と「一番身近にいる人と過ごす時間」です。いい夫婦関係を創るためのコミュニケーションメソッド「マリッジノート®」では、コミュニケーションの「量」と「質」を毎日積み上げていくことで、夫婦それぞれが感じている「温度差」に気づきそれを縮めていく方法を提案していますが、それがなかなか難しい。そんな日ごろ向き合いきれていなかったことを見つめなおす絶好の機会が年末年始です。
子どもの頃、絵日記や感想文など、自分の記録や気持ちをまとめる宿題がありましたね。私たち大人も、毎日ちゃんと成長しています。楽しかったことや嬉しかったこと、辛かったことや悲しかったこと、あなたの心にはいろんな感情があるはず。その想いをまとめて、次の未来はどうなりたいと思っていますか?今年はどんな人と会ってどんな影響を受けましたか?そんな自分の「一年の成長物語」をパートナーとシェアしながら二人は来年どんな一年を過ごしたいと思っているのかを一緒に考えてみましょう。
年末年始にオススメ!パートナーと取り組む「一年の総まとめ法」
1. 今年一番の出来事、「じぶん事件簿」を作ろう
365日という日数は、たぶんあなたを成長させてくれたはずです。あなたが今年一番心に残った出来事はなんだったでしょうか。そこにはどんな思いがありますか?自分自身にインタビューするつもりで、こんなことを聞いてみましょう。
・登場人物は誰?
・その時のシチュエーションは?
・場所はどこでしたか?
・その出来事はどんな結末を迎えましたか?
・その出来事から何を学びましたか?
2. 私の「重要人物リスト」を作ろう
今年もあなたの一年にはいろいろな人たちが登場したはず。その人たちからあなたはどんなことを学びましたか?ポイントは「新しいモノの見方や考え方」を教えてくれた人たちを思い浮かべてみること。身近な家族、パートナー、仕事仲間など、今年のあなたの行動に影響を与えた人たちのことです。一人でも複数人でもOK。
3. 「自分の持ち物リスト」を作ろう
出会った人、読んだ本、誰かとの雑談など、あなたは今年一年沢山のことから影響を受けているはず。そこから何をもらいましたか?あなたがする行動や選択に影響を与えたことはなんでしょうか。3つのポイントで確認してみてください。
・自分にOKを出せた出来事は?
・反省したい出来事は?
・今年一番の「感情」を漢字一文字で表すとしたら?
・この一年を振り返ってみよう
さて、ここからはお互いに1~3をシェアしながら、パートナーと一緒に取り組みます。
4.次のテーマで話してみよう
・今年一番、二人が「幸せだな」と感じた事は?
・今年一番、二人が「やり残しちゃったな」と思っていることは?
・お互いが「変化したな」と感じたことは?
・今年一番の我が家の「一大事件」は?
・一番気になった世の中のトピックスは何だった?
5.次の一年を考えてみよう
最後は、来年の話。自分自身と二人のことを振り返ってみて、来年はどうしていきたいですか?次のテーマで話してみましょう。
・お互いに、相手にとってどんな自分になりたいですか?
・来年新しくチャレンジしたいことはありますか?(一人でも二人でも)
・来年はやめよう(手放そう)、と思っていることはありますか?
・二人は来年、どんな夫婦になりますか?
・二人で来年したいことを3つ挙げてみましょう。
昔の人は「来年のことを言うと鬼が笑う」と言ったそうですが、見知らぬ鬼に笑われても構いません!自分と大切な人たちが来年も笑うために、年末年始というちょっと普段と違う時間を使って、近い未来のことを語り合う時間をぜひ作ってみましょう。気負って特別な時間を作ったり、これら全部に取り組もう!なんて気合を入れる必要もありません。ちょっとお酒を飲みながらでも、美味しいものを食べながらでも、いくつかのトピックスについて話し合える時間が作れたら、二人はきっと、来年一年も笑って過ごせるはずです。今年やってみて、面白い!と二人が思えれば、また来年もぜひ続けてみて。その場合は、専用のノートを用意して書き出してみるといいですね。毎年続けることができれば、そのノートは二人の想いが沢山詰まったノートとして、これからの二人を支えてくれることになると思いますよ。
※1 一生幸せなふたりでいるための10のワーク【マリッジノート(R)】朝日新聞出版
「一生幸せなふたりでいるための10のワーク[マリッジノート®]」
ウエディング(結婚式)だけじゃなく、マリッジ(結婚)、考えてる?結婚が決まったら”考えておきたい、話しておきたい”ことのすべてを確認できるのが『マリッジノート 』。パートナーとともに自分を見つめ、お互いを認め、その先にある「お金・実家・時間」という3大テーマについて考えるための実践的コミュニケーションツール。朝日新聞出版より発売中。
<筆者(湯原玲奈)プロフィール>
行政書士/マリッジデザイン株式会社 代表取締役 湯原玲奈
1973年、東京都大田区出身。ニュージーランドでの現地小学校教師生活、米国公認会計士の専門学校での受験ツアー担当、BBC World Japanでの法人営業職を経て、行政書士資格を取得。国際結婚・離婚、外国人の在留ビザ申請を得意とする。2010年、育った地域に恩返しをしようと、区内の士業・専門家と共に一般社団法人おおた助っ人を設立、専門家のための勉強会や、複数の専門家に一度に相談できる「出口の見える無料相談会」を定期的に開催している。また、行政書士として離婚相談を多数受けるなかで、何とかして離婚を回避し夫婦を幸せにしたい!という強い思いを抱くようになり、素敵なカップルになるための新しいコミュニケーションツール「マリッジノート®」を開発。「社会の最小コミュニティである夫婦が幸せになれば必ず日本は幸せになる!」という想いを胸に、「しあわせふうふ10年プロジェクト」と題した活動を展開中。プライベートでは「最強の味方」であるパートナーの夫と、中学3年の娘との三人家族。